🚗ロードスターの法定点検とダンス💃

子どもがいると、仕事のある日より休日のほうが疲れるってのはあるあるですが、昨日もそんな日でした。とりあえずスケジュールがつめつめなのでどっかで予定がおかしくなるとあとが全部狂ってくるのでヒヤヒヤです。 朝からまず次女を保育園へ送ります。長女…

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松本清張 / 熱い絹 上・下なかなか壮大な物語で、ミステリーとしての謎解きより社会情勢や戦争にまつわるあれこれの問題への言及が、目玉という感じです。ただ、その分、問題が解決しても意外感はあまりありませんし、文中のヒントを論理的に総合することで…

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ヘミングウェイ / われらの時代・男だけの世界 いわゆるロストジェネレーションの作家として分類されているわけですが、たとえばフィッツジェラルドとは全然キャラが違うんですよね。読んですぐに気づく(そしてよく言われる)ことは、彼の文章が非常に端的…

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村上春樹 / 海辺のカフカ 上下 実はこの作品って村上春樹の作品の中では、印象が薄くてあんまり期待せず読み始めたんですが、これが実に素晴らしかった。中心にある田中少年のエピソードが素晴らしいことはもちろんですが、中田さんをめぐるエピソード、星野…

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村上春樹 / アンダーグラウンド 地下鉄サリン事件のインタビュー集。インタビューはとても丁寧。センセーショナルなのは帯の煽り文句だけで、中身は静かで丁寧な語りの積み重ねです。しかし、それが強力です。読んでいて印象に残るのは事件自体のことより、…

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いっぱいなんで簡単に 森博嗣 / 今はもうない 語り口が絶妙なんですが、あんまり内容を語るとネタバレになっちゃうしな~。いくつかの仕掛けがあって、非常に楽しめました。ミステリーとして単純にトリックだけではなく、もりだくさんでお得感がありました。…

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三上 延/ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~ 太宰治のお話。ミステリーとして手堅い面白さをもちつつ、ラノベ特有のやたらするする入ってくる文章です。探求する謎自体も魅力的でした。読みやすいといえば読みやすいんですが、ちょっとコスパ…

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トルストイ / 戦争と平和 トルストイの歴史観に基づいた人物評と戦場の描写がすばらしかったです。トルストイは歴史上のできごとに権力者の意志という原因を見出すことがあやまりだと考えています。権力者が命じたのでなにかがおきたのではなく、大衆の群集…

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フォークナー / 響きと怒り 読みにくい!特に上巻。まぁ意識の流れ技法を使った小説はたいがい読みにくいんですが、ことのこの作品は語り手がメンヘラっていう設定のせいでよけいに???な感じです。じゃあ、ダメな小説家というとさにあらず。世界を一つの…

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松波 成行 / 国道の謎 下で紹介した国道本よりはハードな印象。「こんな道があるよ~」で済ますのではなく、「公道とは何か」「道路行政はどうあるべきか」といった考察までされています。特に明治国道が勧業を目的に整備されていたのに、山形有朋が責任者に…

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スタインベック / 怒りの葡萄 上・下 スタインベックの代表的作品で、私がどうこう言うまでもなく名作。聖書のエピソードを連想させるさまざまなモチーフがちりばめられ、モダンな雰囲気とエピックな雰囲気が共存しています。 スタインベック / エデンの東 1…

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遠藤周作 / 深い河 登場人物各々が物語を背負ってガンジス川にいくわけですが、登場人物それぞれの物語に重みがあり、小説に多層的な深みを加えています。この作品で遠藤が意図したこととは全く違うと思うのですが、この作品の中で自分自身の信じるものを見…

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野矢茂樹 / 無限論の教室 無限についてのふたつの考え方、実無限と可能無限のふたつを対立させつつ、ゲーデルの不完全定理などが数学的にもつ意味を説明してあります。私は非常に面白かった。論理学の入門書ではだいたいゲーデルの不完全性定理の証明が最終…

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綾辻 行人/人形館の殺人 Amazonでは絶賛なんですが、正直微妙な気が…。基本的には叙述トリックなんですが、なんか私は途中で犯人が分かっちゃったんですよね。あと館シリーズで私は他に暗黒館しか読んでないのも微妙に感じた理由の一つだと思います。 松本仁…

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松本仁 / アフリカレポート アフリカの状況についての秀逸なレポートで、冷静な状況報告とリアリティのある語り口がアフリカの抱える難しい問題を伝えています。たとえばポストコロニアリズム的な視点からアフリカをとらえると、ひとまずアフリカは被植民地…

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松本和紀 / メディア・バイアス メディアで最近話題になった疑似科学もの(マイナスイオンとか、環境ホルモンとか)について、一定の科学的な見地からの冷静な分析を読むことができるほか、保存料は少ない方がいいとか、食品添加物は危険だとかいった私たち…

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京極夏彦 / 絡新婦の理複雑に絡み合いつつ平行して進んでいくストーリー、これでもかとでてくる民俗学やオカルトについてのうんちく、戦後の混乱に翻弄されつつしぶとく生きている人々の人間模様、ダークでオカルティックな装いをまといつつ、背後には合理的…

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ジョン・ディクスン・カー著 井上 一夫訳 / 皇帝のかぎ煙草入れ ロクな男がでてこないミステリーで、ヒロインがかなりかわいそうです。トリックは秀逸で、シンプルでありながら「ああ、なるほどそれならイケそう」と思わせる説得力があります。そして探偵役…

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バーバラ・W・タックマン著 山室まりあ訳/八月の砲声 上・下第一次世界大戦と言えば、私は何と言ってもNHKスペシャル『映像の世紀』の印象が強い。戦争開始時は騎兵隊と兵士による突撃による戦闘が中心だったものが、機関銃や要塞を破壊する事が可能な巨大な…

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忙しくてロクに更新できねぇ 重村 智計/激動!! 北朝鮮・韓国そして日本なんかもらったので読んでみました。 ときどきテレビで北朝鮮の専門家として出てくる人の著書です。北朝鮮や韓国の国内事情について詳細な情報が掲載されています。いますが、ただそれだ…

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リチャード・ドーキンス / 進化の存在証明 もともとの英語のタイトルは“The Greatest Show on Earth”で『進化の存在証明』は副題なのですが、メインタイトルを副題の方の『進化の存在証明』にしたくなる気持ちがよく理解できる内容でした。生物学上の様々な…

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ヴァン・ダイン/ 僧正殺人事件 トリックはなかった。どちらかというとマザーグースやビショップといった道具立てがもりあげるダークな雰囲気を楽しむミステリーといった感じでした。犯人は最後の謎解きまで私は全然わからなかったです。物語として読むとこれ…

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小林朋道 / 先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 小林朋道 / 先生、キジがヤギに縄張り宣言しています!ちょっとネタ切れ気味か。ネタの重複がけっこう気になるようになってきた。文章は相変わらずおもしろいです。 ドストエフスキー / 罪と罰ドスト…

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ポール・オースター/ ミスター・ヴァーティゴすごくよかった。感性のままさすらいつつ現状を受け入れ懸命に生きる主人公は彼の作品の主人公の定番。とはいえ作品ごとに、その魅力の程度は異なります。この作品の主人公はなかなかよかった。 ポール・オースタ…