忙しくてロクに更新できねぇ
- 重村 智計/激動!! 北朝鮮・韓国そして日本
なんかもらったので読んでみました。 ときどきテレビで北朝鮮の専門家として出てくる人の著書です。北朝鮮や韓国の国内事情について詳細な情報が掲載されています。いますが、ただそれだけという感じで、この本を読んで韓国に対するイメージが大きく変化したりとかそういうことはあまりありません。たぶん嫌韓の人は嫌韓のまま、韓流ファンは韓流ファンのままって言う感じだと思います。その意味では無駄に情報量が多いという言い方もできるかもしれません。
- 斎藤 環/文脈病―ラカン・ベイトソン・マトゥラーナ
ずっと積んだままになったいたのを、ようやく手を付けました。主張は一貫していて諸対象は文脈に位置づけられることで意味付けられるというようなところです。その主張をラカンだベイトソンだの主張を使いつつ、正当化していく感じです。著者は臨床心理学者ということですが、なんか哲学よりの考察がおおいような。こういうハイブロウな考察をしっかりとエンターテイメントに落とし込むセンスはすごいなぁ。
- ジョセフィン・テイ/時の娘
この本は超おもしろかった。ミステリーであり、歴史小説でもあるという内容で、薔薇戦争終結後のイギリスでおきたリチャードIIIのロンドン塔に幽閉した二人の幼い甥を殺した事件の真相がテーマになっています。このミステリーにせまるのはけがをして治療中の刑事で、ベッドの上から動けないため、安楽椅子探偵となり残された数少ない手がかりから真相を推理していく訳です。スリリングでありつつ、歴史の定説の真相について考えたくなる小説でした。