オリンパスのカメラ、E-PM2の予備のバッテリーが必要なので、アマゾンのマーケットプレイスで購入したら、見事に偽物でした。商品名はOLYMPUS リチウムイオン電池PEN対応 BLS-5となっており、BTR堂ほか、複数の商店から出品されています。
重要なポイントはどこにも互換バッテリーであることが明示されていないことおよび純正品とほぼ同じ価格で販売されていることです。さらにカスタマーレビューには、この商品が純正品であることを前提としたレビューが並んでいます。このレビューが業者による自作自演であれば、悪質な販売方法ですし、本当に購入した人からのレビューであるなら、多くの人がだまされていることになるわけで、いずれにせよ問題だと感じます。アマゾンには互換バッテリーであることを明示したうえで、安価に販売されているバッテリーもあり、購入者がそのリスクを承知の上で購入するのであれば、そういう選択肢があること自体は必ずしも悪だとは思いません。しかし、純正品と誤解させるような表示と価格で模造品を販売することは、端的に言って詐欺です。
届いた商品はひどいもので純正のBLS-5は白と青のツートンカラーの箱に入っているはずなのに、Eシステム風のグレーの箱に入って届きました。
箱の中にはクッション材や商品を固定するボール紙などはまったくなく、箱の中でバッテリーが動き回る状態です。さらにマニュアルや保証書の類はまったく同梱されていませんし、純正品には附属しているはずの端子カバーも附属していません。
バッテリーは薄っぺらいビニール袋に入った状態なのですが、このビニール袋もよれよれで穴も開いていて、とても新品の商品の梱包とは思えません。
さらにバッテリー本体にも軽いあたりがあったりと信じられない状態です。
というわけで速攻、返品の手続きをしました。
とはいえデジカメのバッテリーでこういうことがあったということは、ノートPCのバッテリーやスマートフォンのバッテリーでも似たようなことが起こっている可能性が高いです。リチウムイオンバッテリーは非常に繊細な商品で、純正品でも内部の圧力のコントロールに失敗してバッテリーが膨張するなどの事故がときどき起こるわけで、怪しげな模造品を使用することは潜在的に大きなリスクを抱えることになります。バッテリーは店頭でしっかりと商品を確認して購入したいと感じました。
