映像関連のインターフェイスを整理してみる。

 最近、ややこしくてしょうがないので、超テキトーに整理してみる。

  • 黄色いピンプラグ
     正式名称はRCA端子。コンポジット端子とかいう人もいる。アナログ。マルチメディア向け。SD画質。たしか輝度信号とか色差信号とか、いろんな信号を混合した信号(コンポジット映像信号)で送っているので機器側で混合したり分離したりの処理が必要で、その精度によって画質が結構変わったはず。色にじみが気になるとかいろいろ言われていたけど実際、20インチ以下のブラウン管テレビで見る限り、なんの不都合もなかったような。ちなみにデジタルで音声送受信にもつかえる。音声用に赤いピンプラグとか白いピンプラグとかいろいろあるけど、違うのは色だけ。
  • S端子
     アナログ。マルチメディア向け。SはセパレートのS。SD画質。輝度信号と色差信号を分けて送る。混合・分割のプロセスがない分、ピンプラグに比べて色にじみがマシということでしたが、私の腐った目には違いが分かりませんでした。
  • 緑青赤の三つのピンプラグ
     アナログ。マルチメディア向け。正式にはコンポーネント端子とかいうらしい。昔はS端子で完全に分割できなかった信号を、さらに分割して送る端子と思ってたけど、どうやら違うらしい。でも混合、分離の手間が少なくなってるのはホントみたい。とりあえず、転送する画質はHD画質にアップしている。三つ端子があって接続が面倒という人もいるけど、配線が好きな私のような人間には楽しい規格だったりする。
  • D端子
    アナログ。マルチメディア向け。コンポーネント信号を一本のケーブルで転送できるようにしたモノ。つまり緑青赤の三つのピンプラグがひとつになったらD端子。HD画質。
  • VGA端子
     RGB端子とかD-Subとか呼ぶ人もいる。アナログ。データ向け。一時、パソコンの映像出力はみんなコレだった。CRTに出力する場合はコレで十分。いまだにWindowsパソコンには大体ついている(プレゼンにつかうプロジェクターがほとんどコレだからだとおもう)。液晶モニタにコレでつなぐと色にじみが出る。これは私の腐った目でもけっこうわかる。ねじを締めすぎると抜く時苦労する。
  • Mini VGA端子
     VGAのちっこい版。機能がちょっとだけ追加されてた。主にMacについてた。
  • DVI端子
     データ向け。パソコンを液晶モニタにつなぐのに使うのが主な用途。デジタル専用のDVI-Dとデジタルアナログ兼用のDVI-Iがある(実はDVi-Aもあるけど存在感がないのでいい)。ほかにもシングルリンクとかデュアルリンクとかいろいろとややこしい。デュアルリンクだと1920×1080以上の解像度を扱えるようになる。今のところ、シングルリンクで十分だけど将来的に、より高解像度のモニタが普及すると事情がかわってくるかも。
  • Mini DVI端子
     DVIのちっこい版。Macについてた。最近のMacにはついてない。Appleの独自規格でApple社のアダプターを使わないと社外品とは接続できない不便な端子。Appleはいまのところアダプターを売っているけど、Appleに見放されたらどうしようもない。アダプターがけっこう高いのもいやなところ。
  • Micro DVI端子
     初期のMacbook Airでのみ見ることができるレアな端子。Appleに見放されたらおわりなうえ、Mini DVIより先に見放されそう。
  • HDMI
     デジタル。マルチメディア向け。平たくいうと液晶テレビにいろんなものをつなぐインターフェイスHDMI出力がついている機器は多くてブルーレイレコーダーはもちろん、マルチメディア向けPCや、動画撮影機能つきデジカメ、ゲーム機などHD画質のデジタル動画を出力する機器には搭載されまくっている。DVIやDisplayportに変換するアダプタもある。音声も転送することができる。これ一本でかなりの解像度までサポートできるよう。最近、急にノートパソコンにたくさん搭載され始めた。
  • HDMI mini
     HDMIのちっこい版。最近のデジカメにいっぱいついてる。いつのまにか普及してた。エレコムとかから片方がHDMI miniでもういっぽうがHDMIのケーブルが出てる。
  • Displayport
     デジタル。データ向け。液晶ディスプレイにいろんなものをつなぐインターフェイスHDMIのデータ版という位置づけ。昔はマルチメディアの世界とビジネスの世界の間には大きな壁があったけど、マルチメディアとビジネスデータでモニタを使い分けなくなった今となってはHDMIとキャラがカブりまくり。HDMIが先に普及したせいで、もうHDMIでいいじゃんという雰囲気がある。DVIやHDMIに変換するアダプターやケーブルも出ている。ただHDMIよりも高解像度をサポートしたりモニタをデイジーチェーンしたりできるらしいけど、まぁ一般人には今のところ関係ないな。
  • mini Displayport
     Displayportのちっこい版。Macについてる。現状ではひじょうに特異な規格であるため、Apple社が出しているモニタ以外に接続する場合には、けっこうな値段のアダプタが必須となってウザい。S端子VGA、DVIなどさまざまな規格に変換するアダプタをAppleが出しているけど、なぜかHDMIに変換するアダプタはサードパーティ製をさがすしかない。さらに標準のサイズのDisplayportに変換するアダプタは私の知る限り存在しない。

とまぁこんな具合で、非常におおい。とりあえず、デジタルかアナログか、データ向けかマルチメディア向けかあたりを気にするのが分かりやすいのでは。