Lumix GF2買った

 LumixのGF2を購入。かったのは14mmのパンケーキレンズとのセット。標準ズームは嫁のオリンパスE-P1に付属していた14-42mmがありますし、オリンパス17mmのパンケーキもあります。20mmのパンケーキも欲しいですが、まぁ当分はこの装備で。ちなみにオリンパスのレンズは手ぶれ補正なし、ボディに手ぶれ補正が内蔵されています。パナソニックは一部ズームレンズとマクロに手ぶれ補正あり、ボディは手ぶれ補正なしなのでオリンパスレンズとパナソニックボディを組み合わせると手ぶれ補正をまったく使うことができません。焦点距離×2分の1秒以下のシャッターでは手ぶれ危険領域と考えておくべきでしょう。つまり14mmのレンズでは1/30秒以下は危険領域ということです。オリンパスのズームレンズは手ぶれ補正がない代わりに沈胴機構があります。広角よりのレンズでは手ぶれ補正より沈胴機構のほうがありがたいはずです。

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 で、入手直後感じたことのレビューです。CMとかだと初心者向けのイメージなんですが、けっこうマニアックにも使える仕様になっています。まずAF枠の大きさを変えられるのですが、非常に小さくすることができます。さらにヒストグラムを常時表示することができるのですが、その表示位置を自由自在に変えることができます。露出メーターを有効にしていると、露出を変えるとシャッタースピードと絞りがどのように変更されたかをリアルタイムでモニタできます。というわけにマニアックに使おうと思うとばっちり使える仕様になっています。当然RAWでの撮影も可。現像ソフトとしてSilkypixが付属します。基本的にマイクロフォーサーズのカメラをオリンパスパナソニックを比較してみたとき、どちらかというとオリンパスの方が写真を撮る機械として作り込まれている印象があります。ボディ内手ぶれ補正はもちろん、アートフィルターの充実っぷりやストロボをコマンダーとして使える機能などもオリンパスの方が発想が写真よりという印象があります。しかし、このGF2と同じ価格帯のE-PL1sでは、GF2の方がカメラらしいなと感じます。E-PL1sはダイヤルがひとつもないので露出補正や絞り値の変更はボタン連打で対応するしかありません。しかしGF2にはダイヤルがあるのでダイヤルを回転させるという自然な操作で露出補正や絞り値の変更ができます。さらにE-PL1sシャッタースピードの上限が1/2000ですがGF2はシャッタースピードの上限が1/4000です。とはいえE-PL1sにはモードダイヤルや、コマンダー機能内蔵ストロボ、ボディ内手ぶれ補正など、GF2にはない写真撮影をする装置として充実している点があるので、どちらがカメラらしいかは見方によるともいえそうです。もちろん既存のカメラ観を打破してもらいたいという方もおられるでしょうし、カメラらしければいいというわけではありませんが。そういう方にはマイクロフォーサーズよりソニーのNEX-5がよいのではないかなと思います。

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 マイナスポイントとしてはタッチパネルの感度が悪い点と、露出補正の補正値の表示が小さすぎる点が上げられます。タッチパネルはパナソニックがかなり売りにしていると思うんですが、感度がもひとつです。マニュアルなどではiPhoneのようにスワイプできるようなことが書いてありますが、スワイプどころかモニタ上にタッチするときですら2、3回操作をやり直さないと感知してくれません。幸いなことにタッチ操作なしでほとんどの操作ができるので、タッチ関連の機能を総てオフにして使う方が快適だと思います。次に露出補正値ですが、物差しのようなものが表示されてメーターのように振る舞いますが、この表示がきわめて小さいです。これなら+1/3EVなどと数値で表示してくれた方が見やすいです。

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 次に動画に関して。GF2ではもっとも高画質な動画は1080iまでで1080pは撮れません。しかもこの解像度を使おうとするとAVCHDという取り回しの悪い規格を使わなければいけません。ちなみにVLCで再生可能ですが、HandBreakでH264にエンコードすると変なノイズがのったりして微妙な感じがします。付属しているPHOTOfunSTUDIOでもエンコードができるようですが、このソフトはWindowsのみでMacでは使えません。個人的には720pあたりで動画の画質は十分(ウチのテレビは20インチです)かなと思いますが、動画の画質が欲しい人はGH2あたりの方がいいと思います。っていうか、私は動画は解像度よりプログレッシブスキャンであることを重視します。

 付属の14mmレンズについて。まだあんまり撮ってないのでちゃんとは分かっていないのですが、強烈な個性は感じませんでした。一部の癖玉を偏愛する方々には物足りないでしょうが、安心して使える安定した性能をもつレンズだと感じました。

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以下サンプル。

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