MZK-MP01HD購入

 テレビにつないでHDD内の動画を再生するタイプのメディアプレイヤーを購入。USBに接続した機器ないの動画も再生することができます。LinkTheaterあたりが最初だったと思うんですが、このテレビにつなぐタイプのメディアプレーヤーは、だいたい中国あたりのあやしげなブツがおおかったように思います。今回買った商品は外観はなかなかスタイリッシュでパチもんっぽくありませんが、メニュー画面のデザインとかは、まだまだパチもんっぽい感じが微妙にありますが、かなり洗練されています。日本語もしっかりしていますし、実用上十分なクオリティは確保されています。OEMでしょうが、PCIブランドから発売されているだけのことはあります。とはいえLinkTheaterはいつのまにか地デジのチューナーまで内蔵し、いつのまにか本格的なHDDレコーダーと化していて、あんまり競合する感じはしません。競合するのはLinkTheaterのなかでもシンプルモデルとされているLT-V100あたりでしょうか。あと、私がAppleTVも競合すると思います。ここらへんの製品と比較したときのMZK-MP01HDのアドバンテージはHDDを内蔵できる点にあります。LT-V100はUSB接続したストレージ内のファイルかネットワーク内のファイルを再生する仕組みになっています。AppleTVはUSBマスストレージデバイスにも対応していません。ネットワーク内のファイルの再生が主な機能です。USBマスストレージデバイスを接続する場合、テレビの周りに外付けHDDをおくことになります。正直言って、その状態はあまり好きにはなれません。ネットワーク接続したPCなどのファイルを再生する場合、有線LANで接続すると家の中をケーブルが這い回ります。これもあまり好きにはなれません。無線LAN化できればいいのですが、我が家の無線LANアクセスポイントにはもはやキャパシティーの上限をこえる機器が同時に無線接続されている状態です。というわけでローカルに内蔵HDDを持っていてくれるタイプの機器は我が家にばっちりマッチしたというわけです。では開封から。

外箱はこんなのです。

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中身。本体、同軸のケーブル。色差ケーブル、リモコン、ACアダプター、イーサネットケーブルなど。

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フロントパネル。電源ボタン、HDDアクセスランプ、USB端子がTYPE-AとTYPE-Bの2つあります。TYPE-AはホストとしてMZK-MP01HDを使用する場合に、TYPE-BはデバイスとしてMZK-MP01HDを使用する場合に使います。つまりTYPE-Bの方のUSBをPCと接続するとPCからはUSBマスストレージデバイスとしてMZK-MP01HDが認識され、ファイルの転送などができるという仕組みです。ただしMacからはUSB経由でファイルを書き込めませんでした。これはおそらくこの機器がLinuxベースのOSで動いていて、内部的にはパーミッションが設定されているのではないでしょうか。Windows機だと無視されるパーミッションがおなじUnix系のMacでは有効になってしまうことが原因のように感じました。

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リアパネル。こちらにもUSBのTYPE-Aがあります。フロントパネルのUSBは一時的にUSBメモリなどをさして、その中のファイルを再生するときに使用し、リアのUSBは据え置き型のHDDなどつなぎっぱなしのUSBデバイスを使用する場合のことを想定しているのでしょう。イーサネットケーブルも接続できます。このイーサネットケーブルの主な用途はふたつあります。まずMZK-MP01HDをファイルサーバとして使用する場合です。MZK-MP01HDにはファイルサーバの機能があり、PCからネットワーク経由でファイルを転送してやることができます。つまりMZK-MP01HDの内蔵HDDにはUSBとネットワークの二通りの方法でファイルを送り込むことができます。もうひとつはネットワーク上のファイルを再生することができます。UPnPDLNA、Windows Media Player11のメディアサーバあたりに対応しているようです。さらにYoutubeあたりにも対応しているようですが、わたしはネットワーク関連の機能をいっさい使っていないので実際の使用感などはわかりません。無線LANは内蔵してません。ほかはコンポジット出力やSP/DIF、HDMIなど特記すべき点はみられません。ファンは現状静かですが、今後使用しているとどうなるかはわかりません。

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リモコン。音量のボタンがあります。出力音量を調整することができます。デフォルトは60%くらいに設定されていますが、ほかの機器と出力レベルをそろえるには90%くらいまであげたやる方が自然だとおもいます。

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ではここからHDDを内蔵させる行程へ。ちなみにHDDは各自用意する必要があります。購入時は本体は空っぽの状態でおくられてきます。私は以前、自作のデスクトップ機をバラした時に余った500GBのHDDがあるので、それを使います。3.5インチSATAのHDDを使うことができます。IDE変換ケーブルを本体内に入れるのはスペース的にしんどそうでした。

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バラすとなかにHDDのマウンタが入っています。

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マウンタを外しHDDに取り付け。

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本体にHDDを固定します。

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SATAケーブルを接続。

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電源を接続。

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あとはカバーをつけて設置するとOKです。電源オンの時は電源ボタンが青く、スタンバイ時は赤く光ります。スタンバイ時の赤はすごく目立ちます。スタンバイ状態のときに目立つ意味がよく分かりません。ソフトウェアの方も実用上の問題はありません。エクスプローラ的なものやアイコンサイズを変えてファイルを一覧できる仕組みなど、必要な機能はひととおりそろっています。レスポンスはいいとはいえませんが、かなりがんばっていると思います。HDDレコーダーなどよりははるかにマシです。ただ、現在使っている状態より新しいバージョンのファームウェアが出ているようなので、ソフトウェアに関してはあまり参考にしないでください。ファームウェアを更新後、いろいろな機能を使ってから気づいた点などあれば書きたいと思います。画質なども残念ながらレビューできません。我が家のテレビはHDMIがついておらず、HDの画像を入力できるIFはD4がひとつついているだけです。それをHDDレコーダーが占有しているため、コンポジットで接続するしかない状態です。現在の画質はMZK-MP01HDの本来の性能とはいえない状態です。

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