リモートダウンレベルドキュメント、そしてGutenprint

 WindowsXP SP3にUSB接続したキヤノンのMP810をネットワークで共有し、Macbook Airから印刷しようと試みていましたが、うまくいかずに困っていました。要するにWindowsXPがプリンタサーバに、Macがクライアントになっているわけです。設定作業は以下のような感じでした。

 まずMacCanonのプリンタのドライバひとそろいをインストールしておきます。もちろん、キヤノンから落としてもOKです。Macの方でプリンタを追加し、Windowsネットワーク上にあるMP810が見えるのでMacにインストール済みのMP810のドライバを指定してやります。それで一応、プリンタが使えるようになったように見えるのですが、実際に印刷してみると出力されません。印刷の信号はWindowsの方に行っているようなのですが、Windowsの方でプリンタのキュー一覧を見てみるとリモートダウンレベルドキュメントというキューが記録され、いつまでたっても印刷が始まりません。

 まずこのリモートダウンレベルドキュメントというのがわかりません。そこで調べてみると

リモートダウンレベルドキュメントというのは IPP受け渡された印刷データが、プロトコルの問題で元の文書名を受け渡し出来ず、強制的につけられる印刷文書名

とのことでした。要するにMacWindowsで会話が成立していないとな。

 リモートダウンレベルドキュメントの意味は分かったけど、じゃあどうやって解決するのと思い、さらにいろいろと検索。その結果、非常に興味深いエントリをアップルのオフィシャルのフォーラムにて発見いたしました。そちらがこちら。まぁ読んでいただければ分かりますが、症状がモロかぶり。しかも会話にはけっこう致命的な内容が含まれていました。会話の内容を要約すると。

  • Macでは同じプリンタであっても、USBで直に接続した時と、ネットワークの先にある共有プリンタに接続した時ではドライバが異なる。
  • キヤノンのインクジェット機の多くはWindowsマシンで共有されている場合、Macから使用できない。

特に致命的だなと思ったのが次の一行。

PIXUS系はほとんどネットワーク印刷用のドライバはなかった

PIXUS系はほとんどネットワーク印刷用のドライバはなかった

PIXUS系はほとんどネットワーク印刷用のドライバはなかった

PIXUS系はほとんどネットワーク印刷用のドライバはなかった

PIXUS系はほとんどネットワーク印刷用のドライバはなかった

_| ̄|○

まぁ結論からいうと、私がしようとしていることはムリということですね。

・・・・・・

とおもったら、なんとっ

Gutenprintを使ったら、ほとんどのWindowsネットワーク上のほとんどのプリンタを

Macから使えるみたいです。MP810もイケました。

ドライバはCANON PIXMA iP4200 -CUPS+Gutenprint v5.2.4です。

ちなみにUbuntu上のSambaで共有したMP810からもプリントできました。