小豆島に行ってきた

小豆島に行ってきました。8月3日の深夜1時に神戸を出港するフェリーにのり、8月4日の夜7時に神戸港に帰ってくるというスケジュールでした。小豆島に行く事が出来るフェリーはいくつか種類がありますが、今回利用するのはジャンボフェリーです。8月3日は夏期休暇前の仕事最終日。予定通り3時半に仕事を済ませ、帰宅後準備をして家を出たのは夜の10時15分ごろでした。8月3日は神戸花火大会の日なので三宮周辺が渋滞していないか心配していましたが、かなりスムーズに神戸第三突堤に到着する事が出来ました。到着するとジャンボフェリーの誘導の人の指示に従ってレーンに車を並べ、積み込みを待ちます。

f:id:sn1nsmr:20130805232154j:image

フェリーに車を乗せるのは初めてです。テンションが上がってきてドキドキします。待ち時間は結構長く、その間、大型のトラクターがフェリーから貨物を要領よくおろしていました。仕事はえー。トラックのドライバーの方が車幅がゆうに2mをこすトラクターを自由自在に走らせます。しかも貨物を牽引していない状態のトラクターの走りが超トルクフル。そんな仕事風景を見つつ12時40分をすぎたくらいでしょうか、ようやく普通車の積み込みです。係員さんが「ロードスターかっこいいね」と声をかけてくれました。フェリーに乗せると前の車とギリギリまで間を詰め、車を左に寄せるように誘導されます。輪留めをしてもらって積み込み完了。船室に移動します。時期が夏休み期間だったせいか、船内は混雑していて寝る場所はほとんどありませんでした。結局、甲板のベンチの上に横になり寝る事に。嫁は一睡も出来なかったと文句を言っていました。

f:id:sn1nsmr:20130805232207j:image

朝になり目覚めると、どんよりとした空模様。これは失敗だったかな?

f:id:sn1nsmr:20130805232206j:image

船内では小豆島の地図を配っていたので、それをゲット。一応ツーリングマップルの中国・四国とマックスマップルの関西をもってきていたのですが、それよりもサイズも大きく、主要道路が網羅されていたので旅行中はもっぱらこのフェリーでもらった地図をつかっていました。フェリーは予定通り7時10分頃に小豆島の坂手港に到着。今回、小豆島の往復は車1台(ドライバー含む)と同乗者1名で15,000円ほどかかりました。たとえば本州四国連絡橋で淡路島へドライブに行く事を思うと、かなり高くつく訳です。それも含めて考えるとそれなりに走らなければ、もとがとれないなぁと思いました。とりあえず帰りのフェリーの時間まで走れるだけ、走りたいと思います。坂手港からまず向かったのは道の駅オリーブ公園小豆島です。県道28号線→国道436号線と走ります。途中、海沿いの路側帯があったのでとめて景色をみます。

f:id:sn1nsmr:20130805232153j:image

f:id:sn1nsmr:20130805232152j:image

天気がもひとつですが、ヤシの木が南国風で期待が持てます。天気が上向く事を祈りましょう。436号線から右折し、少しだけ奥に入った急坂の上に道の駅オリーブ公園小豆島はあります。けっこう規模の大きな道の駅で建物などはエーゲ海風になっています。オリーブが植えられたきれいな庭園があります。

f:id:sn1nsmr:20130805232204j:image

建物に入るとアテナ像がどーんと鎮座していて、微妙な気持ちになります。トイレ前にはミロのビーナスもいました。どうやらこの道の駅はエーゲ海にあるギリシアのミロス島と小豆島が姉妹島になったことを記念する意味もあるようで、こんなことになっているようなのですが、まぁなんだ。

f:id:sn1nsmr:20130805232205j:image

オリーブ園をでたあと目の前のオリーブビーチに立ち寄ります。きれいな砂浜でしたが、あいにく海水浴の準備はしていなかったので景色を見て退散しました。このビーチは駐車場も無料でしたし、泳ぐだけなら気軽に遊べる感じだったのがよかったです。

f:id:sn1nsmr:20130805232203j:image

次に436号線を東へ少し戻り県道29号線へ左折します。寒霞渓(かんかけい)へ続く小豆島ブルーラインを走ります。この道はところどころ路肩の森が途切れ、その間からきれいな景色が見えます。山側は独特の質感の荒々しい岩肌がところどころ露出していて、何ヶ所かお遍路さんの札所がもうけられています。

P8041377

P8041380

途中、なにやら廃墟になっている施設もありました。

f:id:sn1nsmr:20130805232202j:image

P8041378

そして寒霞渓へ到着。

f:id:sn1nsmr:20130805232201j:image

ここから見る景色は独特です。やっぱり岩の質感でしょうね。私が行ったときは天気がいまいちでしたが、晴れてたら一段と素晴らしいのではないでしょうか。ただ曇っていたら、それはそれで幽玄な世界とでもいうような神秘的な印象もあって悪くありません。

P8041385

P8041391

P8041393

P8041398

P8041399

P8041400

遠くの方には市街地も見えます。

P8041386

その前にはダムがあります。かなり水位が下がっているように感じます。

P8041401

寒霞渓をあとにし27号線を西へ走ります。ここで四方指展望台を通り過ぎてしまうというミスをしてしまいました。う~ん惜しい。27号線は走っていると頻繁にローギアを使えという看板を見るほか、路肩にブレーキがフェードした車が逃げる事が出来るスペースが設けられています。すごいのは、そのスペースの突き当たりが車でつっこんでも大丈夫なように砂の階段のようなものが作られている事です。こんなの初めて見ました。たしかに傾斜が急な道でオートマ車エンジンブレーキを使わずにはしると怖い道なのかもしれません。さらにこの27号線は猿がそこそこの頻度でいます。路肩にだら~と寝ています。27号線も途中、荒々しい岩が露出した独特の景色の中を走る箇所があります。

P8041406

P8041408

27号線を東に走ると26号線に行き当たります。そこを左折し南側へ向かいます。26号線沿いには巨大な観音像がありますが、私はこういうのはあまり好きではないので写真は撮りませんでした。26号線を南下すると土床港の周辺に出ます。ここらへんがおそらく小豆島の一番の繁華街です。セブンイレブンダイソーしまむらなどおなじみの店舗を目にします。私たちはこのエリアをパスし県道253号線を北に伊喜末(いぎすえ)そして小江というエリアに向かいます。このエリアには嫁の両親の実家があるはずです。「はずです」というのは嫁は長い間、このエリアを訪れていないので記憶があやふやなのです。253号線は交通量が少ないのですが、ところどころ道が狭くなっている箇所があるほか、路肩の土砂が崩れてきたのを斜面補強の工事をしていて交通整理が行われているなど、走りにくい部分があります。走っている車も一気に軽トラ率が上がり、地元の人の生活道路という雰囲気が強くなります。とはいえ海沿いの道なので、景色は悪くありません。

f:id:sn1nsmr:20130805232200j:image

f:id:sn1nsmr:20130805232159j:image

結局、253号線を行ったり来たりして小江の方の嫁の母方の実家だけを発見する事が出来ました。253号線から路地を少し入ったところにあったのですが、まるでタイムスリップしたような空間でした。高低差の大きい空間を迷路のように縦横無尽に路地が通っています。小豆島の土庄町には「迷路の町」とよばれるエリアがあるのですが、嫁の実家周辺もかなりの迷路っぷりでした。嫁の実家を発見したころ天気が急にくずれはじめぽつぽつと雨が降り始めました。ロードスターの幌をあげ、雨に備えます。結局、雨はそれほど激しく降る事はありませんでした。嫁の実家周辺を散策し車に帰る頃には雨は上がっていました。しかし、それから天気は急速に晴れて行きました。伊喜末をあとにして私たちは土庄港のそばにあるエンゼルロードに向かったのですが、到着した頃には信じられないほど気温が上がり、太陽がギラギラと照りつける天気へとかわっていました。

P8041423

エンゼルロードは干潮時だけ姿を現す道ですが、まぁ観光地化されていて見るほどでもなかったなぁという感じです。

P8041421

P8041430

それにしても天気が変わりすぎです。

エンゼルロードをあとにし再び253号線を北上、小豆島の北側の海沿いを走ってみる事にします。とちゅう26号線にスイッチするのですが、ここから道路がよくなります。さらに海と採石場や小豆島独特の溶岩が固まったあらあらしい岩肌を間近に見ながらのドライブになります。

P8041434

P8041435

P8041436

P8041437

途中、道の駅大坂城残石記念公園があります。

P8041438

その裏にも海が広がっています。

P8041439

さらに26号線を海沿いに走ります。岩と直線的な道の組み合わせが、ちょっとアメリカンな雰囲気の部分があります。

P8041440

P8041442

P8041445

P8041447

P8041448

P8041449

P8041450

走ってみた結果、国道436号線の島の東側を縦に走っている部分は走らなくてもいいような感じがしましたが、そこにいたるまでの26号線はなかなかよかったです。小豆島をぐるっと一周して坂手港に帰ってくるとまだ1時間くらい時間があったので、丸金醤油にいき醤油ソフトを食べました。これはなかなかおいしいです。食べた瞬間、すこししょっぱい味がして、そのあとバニラの風味になります。

f:id:sn1nsmr:20130805232158j:image

さらに道の駅ふるさと村にいってみました。

f:id:sn1nsmr:20130805232157j:image

ここはきれいですが、流し素麺くらいしか見るべきものはなかったです。今回は県道251号線、250号線、地蔵埼灯台あたりを走らなかったので、また機会があればそこも走ってみたいです。できれば日没の時間帯に走ってみたいような。というわけで坂手港に戻り小豆島を後にしました。

f:id:sn1nsmr:20130805232156j:image

さようなら~

f:id:sn1nsmr:20130805232149j:image