最近、聴いた音楽

  • Kamelot / Silverthorn
    ロマン派のシンフォニーのように重厚かつ時にドラマチックにもりあがるハーモニー、複雑なアレンジといったキャメロットのオリジナリティを感じることのできる作品です。しかし、前作まではこの凝った作りが災いしてというべきか、変にキャッチーなさびや派手なソロを入れると世界観が壊れてしまう感じもあり、なんだかクオリティばかりが空回りしているような印象がありました。しかし、新作では親しみのあるメロディーや、印象的なキーボード、ギターソロもうまくアレンジに取り込まれ、キャッチーでありながらクオリティの高い音楽を聴くことができます。ロイ・カーンが抜けた穴もほとんど感じることもないですし、ここ数作のキャメロットの作品のなかでは一番、好きな作品です。

  • The Showdown / Blood In the Gear
    ファーストアルバムの頃はどうも方向性に迷いがあったThe Showdownですが、ここ数作はサザンロック風味のメタルに方向性が定まったようで新作もその路線に沿った内容です。前作は曲ごとのクオリティのムラが激しく、どうも後半に行くに従ってテンションが下がっていった感がありましたが、新作は冒頭から前作ほど飛ばさない代わりに、最後まで比較的高めのテンションが維持されます。ただ、若干、テンポの速い曲でMortorheadに聴こえるのはご愛嬌。基本的には汗とガソリンの匂いが充満したハーレー(あるいはピックアップトラック)で疾走するオヤジの音楽が超ヘヴィに展開されます。前作は買った直後は愛聴したもの、すぐに飽きてしまいましたが、新作は聴き込む楽しさもありそうです。