最近聴いた音楽

  • Helloween / My God Given Right
    Helloweenは手堅い曲作りをするバンドで、曲のクオリティについては文句なしであるにもかかわらずマンネリ感ただよう演奏でまったくアルバムとしては魅力に欠ける作品を作り続けているわけですが、まぁ新作もそんな感じです。それでも聴き続けているのは、中学の時に聴いた彼らのKeeper作品の衝撃が忘れられないからでしょうね。どうなるかわからないけれど、とにかくやってみたら面白かったみたいなのは一切なく、ベテランならではの完全にコントロールされたクオリティで、なにをどうすればどうなるか完全にわかったうえで曲が作られています。したがってクリエイティビティがあふれ出したり、化学変化が起きたりはありませんが、一方でどの曲にもキャッチーなメロディーとスピード感が盛り込まれており、どことなくコミカルなイメージもしっかりと盛り込まれています。したがってクオリティの高さと安定感は間違いないいっぽうで、ワクワク感はまったく感じませんでした。

  • Kamelot / Haven
    一次、ハイブロウなだけでキャッチーな要素が完全になくなってしまったこのバンドですが、徐々に複雑で多彩なアレンジとわかりやすいメロディの均衡点を見つけ出し、前作では深みのあるアレンジととっつきやすさが高いレベルで両立していました。新作も同様のライン上にある作品でストリングスが作り出す起伏のある音像と、美しいメロディが両立しています。ただ、前作より守りに入った感じであまりチャレンジングな部分がない分、面白味には欠けるかもしれません。