最近、聴いた音楽

  • Riot / Immortal Soul
    これは期待も大きかっただけに、けっこうがっかりな新作でした。かつての名作『Thunder Steel』『Privilege of Power』のラインナップでの復活作ということですが、正直言って様式美っぽいメロディを速いテンポで演奏すればいんでしょ的な安直さがすごく気になりました。たしかに『Thunder Steel』と『Privilege of Power』には様式美のメロディがありましたし、テンポの速いリズムもありました。しかし、それはあくまでも形式的なこと。大切なのはそのメロディとリズムが高い緊張感で繰り出され、リスナーの耳に畳み掛けてきたことではないでしょうか。新作はリズムは速くてもまったりとした雰囲気があり、なんとも扇情感に欠けています。新作には溢れ出るアドレナリンも、止まらない興奮状態もありません。なんかちょっとダサめの古くさいギターサウンドのメタルがあるだけです。実にがっかりしました。

  • House of Lords / Big Money
    悪くなかった。これまでの作品同様のよく練られたアレンジ、ブリティッシュハードロックと荘厳なシンセサイザーサウンド、都会的なセンスを感じさせてくれます。とはいえ、このバンドは過去にあまりにも名作を作っているため、それと比較するとどうしても色あせて聴こえてしまうのがツラいところでしょうか。個人的には『Demons Down』と『World Upside Down』が好きです。ただジェイムス・クリスチャンの歌は冴えまくりです。そしてそれにからむレスポールの太い音もやはり素晴らしい。普通のバンドなら手放しで賞賛できるクオリティです。

  • All Shall Perish / This Is Where It Ends
    なんかデスコアっていうジャンルらしいです。もうジャンル細分化されすぎてて、よく分かりません。とりあえず超ヘヴィなリフ、やたらテクニカルなギターが印象的でした。ここまでヘヴィかつテクニカルでブルータルなグロウルで曲が構成されていると、なにがなんだかよくわからなくなってもよさそうなもんですが、キメるところはけっこうキャッチーにキマっているのですごいとしかいいようがありません。非常に気に入りました。まぁでも、これって普通のメタルコアだよね?