もうサボりまくってて「最近」じゃなくて「結構前に聞いた音楽」も交じってます。
- Asking Alexsandria / Asking Alexsandria
時代の空気をとらえた音でメジャー感がすごいです。実際、売れているはずです。メタルとしてというよりポップソングとしてEDMやR&Bと競合していくようなアルバムだと思います。ところどころマルーン5っぽかったり、アレステッド・ディヴェロップメントっぽかったりとイマドキな感じがバリバリしますが、メタルというフォーマットの中でそういう雰囲気を出せるセンスはすごいのはすごいと思います。ただしメタルとしての構築美やカタルシスはあまりありません。 - Bad Wolves / Disobey
Voすばらしい、ベースのウネリ感がきもちいい、ギターソロ結構あるというのがひとまずの感想ですね。メジャー感がありますが、売れるんでしょうか。でも歌はめっちゃいいね。 - Kreator / God Of Violence
これは素晴らしい。張り詰める緊張感とアグレッションの隙間から強引に前に出てくるメロディーが気持ちよすぎる。スラッシュメタルでありながらスピード感のみで押しまくるのではなく、メロディアスなギターによって構築美が大きな魅力になっています。 - Gus G. / Fearless
リフとヴォーカルがせめぎあうハードロック的な魅力があふれる一枚です。しかもそのリフがヘヴィネスやスピード感を魅力とするものではなく、リズムとタイミングを重視したAC/DC、Led Zeppelinタイプで現在の音楽シーンではかなり希少な存在だと思います。デニス・ワードのハスキーなヴォーカルもバッチリハマっていて、ナチュラルマイナースケールベースのメロディではなく、ペンタトニックとフェイクを生かしたリズミカルなメロディーをカジュアルかつナスティに歌いこなしています。ギターの存在感も素晴らしく、熱いオルタネイトピッキングを生かした重量感のあるソロはもちろん、フックのあるリフは歌メロのバックでもガシガシと曲をドライブしていきます。歌メロが始まるや否や、ただの伴奏になってしまうギターではまったくありません。このギターがあってこそ、ヴォーカルとのせめぎあいが盛り上がるってものです。またギターインストもリフでリズム中心の流れがギターメロディに曲の主導権が移っていったときの爽快感がたまりません。また現在、シーンではハードロック的な音楽をやっているバンドは、AOR的なメロディアスタイプかヘアメタル的なキラキラタイプが多いわけですが、彼の音楽はハードロック的でありながらシックでクールだなぁと感じました。美しいや感動ではなく、カッコいいと感じさせてくれる一枚です。 - Hibria / Moving Ground
このメンバーでは最後になる、そしておそらくHibriaのラストアルバムになるのではないかと私は疑っている新作です。Hibriaは途中あたりからメタルからモダンヘヴィネスに鞍替えした的な批判が多かったんですが、私はそれも含めて好きでした。彼らの音楽からはメタルにとどまらない広い音楽的バックグラウンドが感じられるんですよね。それがストレートなメタルを望む人にはノイズとして響いたんじゃないかと思います。新作もベースの活躍の仕方からはファンクやフュージョンからの影響を感じます。彼らなりにメタルにとどまらない音楽的展開を見せてくれても良かったと思いますし、演奏技術的には彼らは十分それが可能だったと思います。が、結局、市場がそれを許さなかったわけで、残念なことです。 - Heaven Shall Burn / Wanderer
このバンド、メタルコアってジャンル分けされていることが多いんですが、私にはメロデスに聞こえます。2曲目のイントロでアドレナリンがでまくり。 - Ocean ate Alaska / Hikari
音楽自体が挑戦的で演奏技術も極めて高いのですが、やはりこういう音楽はハイブロウになってしまいます。質の高さを味わうにはどうしても聴く方の集中力が必要ですね。 - Iced Earth / Incorruptible
彼らのアルバムの中ではかなりいい出来だと思うんですが、独特のB級感がちょっと苦手です。 - Deamon Hunter / Outlive
アメリカっぽいメタルコア。悪くないのかもしれませんが、アメリカっぽいラフさというか、大味具合が不足していてあんまりカッコよく感じなかったなぁ。 - Darkest Hour / Godless Prophets & the Migrant Flora
過去の名作と比べると、クオリティは不足気味か。ギターのメロディが不足してるように感じるんですよね。 - Michael Romeo / War Of World Part I
最近のSymphonyXのアルバムはあまり肩の力が入っていない雰囲気でしたが、ソロアルバムの方はけっこうかっちり作りこんだ感があります。ただ、大筋でSymphonyXとそんなに変わんない作風で、ヴォーカルもせっかくゲストが歌っていても、なんかラッセル・アレンっぽくて、これならSymphonyXでエエやんと思ったり。 - Lovebites / Clockwork Immortality
日本のメタルバンドは歌謡曲っぽい歌メロが苦手なのですが、このバンドは普通のメタルでそれがよかったです。印象的なリフが多かったのもよかったです。 - Amaranthe / Helix
EDMっぽいメタルはそのままです。前作とクオリティ的もどっこいどっこいですね。悪くないと思います。 - Warkings / Reborn
テンポの速いSerenityです。なかなかいいです。基本的には80年代っぽい正統派のメタルですが、マンネリにならない工夫がちゃんとあって飽きさせません。じゃけはManowarやね。 - Kalmah / Palo
エスニックなギターのメロディが個人的にはイマイチ好きではないのですが、このアルバムは素晴らしいアルバムであることは間違いないと思います。 - Joe Bonamassa / Driving Towards the Daylight
いやぁ、これはすごいね。めちゃくちゃかっこいいです。ツェッペリンっぽい2曲目のイントロなんか鳥肌ものですよ。ブルースという、あまりバリエーションを出しにくい音楽ジャンルの中で、これだけ緩急の付けたアルバムを作れるのは、ほんとにすごいことだと思います。 - Primal Fear / Apocalypse
ストレートなメタルをきっちりやってくれるのはいつものことですが、これを続けるのはそれほど簡単なことではありません。というのもメタルって曲の展開とかコード進行とかけっこうパターン化されているので、どうしてもマンネリするんですよね。実際、彼らからもそれを感じる時期があったのですが、新作では手慣れた感じとして聴かせる形ができつつあると感じました。そして、なによりもアルバムからにじみ出るメタル愛がたまりませんね。