職場のネットワークに参加しようとしたら、ちょっと驚いた話です。職場のネットワークにMacで参加しようとしたところ、どうもうまくつながりません。で、あれこれしらべたところどうやら職場の無線LANのネットワークはWEPで暗号化されており、インデックスに2が使用されているようなのです。ところが、OSXはWEPを使用する際、インデックスを設定することができません。じゃあ、インデックスはどうなっているのかというと、なんとこれが強制的に1に設定されるようなのです。これに困っている人は結構いて、こことかこことか、ここで話題になっています。WEPのインデックスは無線LANのチャンネルとは異なりWEPで暗号化したときにしか必要のない1～4のパラメータです。したがって、普段からWPAで暗号化をしている人には「何それ？」っていう感じの項目です。私も自分で無線LANの設定をするときに、わざわざセキュリティのリスクが高く設定がややこしいWEPを使うことはありません。AppleがWEPのサポートに関して、中途半端とも受け取れる対応しかしていないのも、まぁしょうがないのかなとも思います。しかし、一応、WindowsやUbuntuではWEPでインデックスを設定することが可能です。下はUbuntuの設定画面。
ちなみにMacにはairportというコマンドが用意されています。下のコマンドをターミナルで実行するとパスが通ります。
sudo ln -s /System/Library/PrivateFrameworks/Apple80211.framework/Versions/Current/Resources/airport /usr/sbin/airport
ヘルプを表示してみましょう。これを見てもWEPのインデックスを設定するようなパラメータは見当たりません。
hoge:~ hoge$ airport -h Supported arguments: -c[<arg>] --channel=[<arg>] Set arbitrary channel on the card -z --disassociate Disassociate from any network -I --getinfo Print current wireless status, e.g. signal info, BSSID, port type etc. -s[<arg>] --scan=[<arg>] Perform a wireless broadcast scan. Will perform a directed scan if the optional <arg> is provided -x --xml Print info as XML -P --psk Create PSK from specified pass phrase and SSID. The following additional arguments must be specified with this command: --password=<arg> Specify a WPA password --ssid=<arg> Specify SSID when creating a PSK -h --help Show this help
とはいえ、このヘルプ、ネットワークに参加するときのオプションの-aが記載されていないなど、もしかしたら隠しオプションがあるのではなどとも思っています。ご存知のかた、コメントで教えていただけると助かります。
実はアップルのサポートにもヘルプを求めていたのですが、正式にOSXではWEPキーのインデックスを1しか使えない仕様となっておりますという解答がきました。たしかにインデックスを設定しないことで設定は簡単になるけど、そういうそこそこ無茶な仕様を決定できるところによくも悪くもアップルのアップルらしさを感じました。
