最近聴いた音楽

  • Black Veil Brides / Wretched & Divine: Story of the Wild Ones
    アメリカって、イロモノっぽいポップスターが多い訳ですが、ことメタルに関してはアメリカのバンドは恐ろしくストレートさを重視する傾向があります。まぁアメリカにおけるメタルのポジショニングがメインストリームに対する反抗ということと関係があるのでしょう。アメリカのメタルファンはコアなものが好きな傾向があるように感じます。そのアメリカからこんなにメイクばりばりでイロモノっぽいメタルバンドが登場したことにびっくりだった訳ですが、それが売れたことに二度びっくりです。とはいえやっぱりアメリカのコアなメタルファンからは完全にポーザー扱いですが。私も個人的には音楽の方はビミョーな感じがしますね。たしかにキャッチーで聴きやすいし、ギターの演奏もかなりしっかりしているんですが、しっくりこないのはアレンジですかね?サウンドプロダクションですかね?エモとかスクリーモとかあそこらへんの音楽を聴いたときのような惜しい感を感じます。そうはいっても新作は彼らの作品の中では個人的には一番気に入ったアルバムです。私が気に入ったポイントはなによりスケール感があるところですが、それ以外にも新作はこれまでのアルバムにくらべ洗練されています。ただそれは毒とインパクトもうすくなっているということで、メイクもこれまでより薄くなってしまいました。ただ微妙に感じるのはメタルとして聴くからそう感じるわけで、ヘヴィなアレンジのポップミュージックとして聴くとメロディーセンスもいいし、アレンジもよくねれているし、世界観もしっかりあって悪くないです。