最近聴いた音楽

  • August Burns Red / Leveler
     なんかポーザーっぽい扱いを受けているような感じがしますが、私はけっこう楽しめました。まぁポーザーっぽい扱いを受ける理由はなんとなく想像がつきます。アレンジがいかにもメタルコアで、どっかで聴いたような感じがバリバリするっていうのが理由だと思います。それに加えて曲がけっこう複雑なので、リフとかメロディーがあんまり印象に残らないというのもあると思います。とはいえ、よく練られた曲をやることは悪いことではありませんし、メタルコアやってんだからメタルコアっぽいのは当たり前といえば当たり前です。むしろ凝ったアレンジや複雑な曲展開を積極的に評価し、聴き込んで、曲のよさを発見する部分も楽しむべきではないかと思います。スパニッシュギターっぽいアレンジがところどころ出てくるんですが、ちょっと多用し過ぎではないでしょうか。そのせいでダレたような感じになってしまいます。

  • Sonic Syndicate / We Rule the Night
     スウェーデンあたりからは、定期的にこういうキャッチーなメタルが出てきますよね。ビデオクリップとかも作りなれてる感じがします。このバンドは一貫してギターソロがありません。新作はクオリティーの設定が絶妙で、どの曲も気持ちよく聴くことができます。ちょっとバラードが多いのが私は気になりましたが、それはこのバンドの芸風なのでしょうがないでしょう。ただ、このバンドについては、昔のアルバムにはいってたJack Of Diamondという曲がかなり好きなので、それを超える曲となると難しいなと思います。


  • Decapitated / Carnival Is Forever
     リフがカッコいい。もうその一言です。これまで以上になったダークな雰囲気も、リフのもつ殺傷能力を高めるのに一役かっています。聴き始めたらもう止まりません。演奏は正確無比でテクニカルです。ただ、メカニカルなイメージはちょっと後退した感じがしますね。メカニカルからダークへが新作の新機軸ですかね。ソリッドさは前作同様です。ダークになったからといってアンビエントサウンドみたいなのがどわーっと入ってくるとか、そういうことはありません。聴き手をひきこむパワーに満ちた強力なアルバムだと感じました。