Lumix GF2をしばらく使って感じたこと。

 E-P1もあるので、それとの比較とかも含めてメモ。操作性については最大公約数のGF2に対して、カスタマイズのE-P1といった感じです。GF2はデフォルトの設定でとても使いやすくできています。箱から出して初期設定をいじらなくても、それほど不満に感じることはないでしょう。カスタマイズもできないわけではなく、コンパクトデジカメに比べればかなり自分好みに操作をカスタマイズすることができます。しかし、カスタマイズ性の高さという点ではE-P1はすばらしいです。操作性をかなり自分好みに追い込んでやることができます。ただしE-P1のデフォルトはとても使い勝手が悪く、箱から出してしばらくは印象が悪いです。GF2の良さのひとつは内蔵ストロボです。ただしポップアップは勢いが強すぎて壊れないかちょっと心配になります。しかし、発光位置が高いせいか、不自然な影に悩まされることが少ないです。もちろん影が出るときには出ますが。コマンダー機能がないのは残念です。GF2にはボディ内手ぶれ補正がありません。多くの人にとって、これはマイナスポイントでしょう。しかし、この点も微妙で正直いってE-P1に関して手ぶれ補正があるおかげでブレずにすんだという経験をあまりしていません。マイクロフォーサーズはぶれるときにはぶれるカメラだと感じています。というわけでボディ内手ぶれ補正はあまり関係ないなと感じています。次にレンズについてです。

 まずGF2に付属の14mm F2.5。解像度やボケは普通です。ただし気になるのは樽型の歪みです。マイクロフォーサーズは自動的に補正がかかるようにできているはずなんですが、まったく補正しきれていません。オリンパスの17mm F2.8が解像度は高いものの歪みがひどいレンズというデータをどこかで見かけましたが、私はパナソニックの14mm F2.5の方が歪みがひどいように感じます。解像度も17mm F2.8の方が高いです。両者とも歪みがひどいとはいえ17mm F2.8の方が歪みはマシですし、解像度はかなり高い訳ですから総合的には17mm F2.8の方が優秀なレンズだと思います。パナソニック14mm F2.5はもう少し明るさを犠牲にするか、大きく設計すればまともなレンズになっていただろうと思うだけに非常に残念です。パンケーキでまともに写るのは20mm F1.7だけのようですね。画質という点で見たらオリンパスの14-42mmの標準ズームが一番バランスがいいように感じます。歪みもいちばんうまく補正されますし、解像度も標準的です。まぁボケはちょっとクセがありますが。ちなみに私のはリニューアル前のコンバータがつかないタイプなのですが、リニューアル後は歪みや色収差もさらに改善されているということで、さらによくなっているようです。オリンパスの沈胴ズームが所有レンズのなかでいちばんちゃんと写るというのは、コンパクトな単焦点が好きな私にとってちょっと残念な結果だったりします。パナソニックの14mmについてはぜひともリニューアルして歪みのすくない新バージョンを出して欲しいです。

 結論から見てみると体裁を整えたり、初心者がとっつきやすい工夫がうまいパナソニックと実直にまじめなカメラづくりをするオリンパスという印象です。GFのラインは今後ホットシューなしでいくようですし、もし次にカメラボディーを買い替えるとしたらオリンパスのものを購入していきたいなと感じました。