最近聴いた音楽

  • Circus Maximus / Havoc
     うう~ん、曲の展開とかは凝ってるし、あれこれ曲の中で変則的な展開はあるんですが、音楽自体が異常におとなしいのでアルバムトータルで聴くと退屈するなぁ。一曲だけとりだして聞くと、質の高さは感じる(っていうか、けっこうイイ)んですが。これまでのアルバムはかなり好きだったんですが、残念ながら新作はアルバムトータルはイマイチでした。
    Havoc

    Havoc

  • Jinjer / King Of Everything
     ウクライナのメタルバンドでVoはグロウルできる女性なんですが、なかなかのクオリティの高さです。リフはグラインドコアっぽかったり、Djentっぽかったりとかなりのアグレッションかつヘヴィネスですが、ちゃんとサビはメロディアス。でも、あんまメタルコアっぽくもないなぁ。途中、ちょいちょい出てくる絶妙なコードなんかを聴く限り、どうもメンバーはメタルだけじゃなくて、かなり幅広い音楽を演奏する知識と技術をもっている感じがします。かなり洗練されたサウンドで、こういうイマイチシーンが育っていないであろう国で、ここまで完成度の高いバンドが出てくる仕組みって不思議ですよね。


    KING OF EVERYTHING

    KING OF EVERYTHING

  • The Dead Daisies / Make Some Noise
     80年代の著名メンバーが集結したようなグループで、音楽もかつてのメタルが好きな人向けというノスタルジーにあふれたものになっています。こういう方向性自体はありなんですが、難しいのは似たようなことはやりつくされているので、どうもマンネリ感が・・・。悪くないけど、そこらへん割り切って聴く必要はあるかなという感じでした。
  • Myrath / Legacy
     チュニジアのバンドっていうので、けっこう話題になりましたが、出身国が変わっているくらいで話題になるほど、最近のメタルシーンは甘くはありません。彼らが話題になったのは、とにかく楽曲のクオリティーの高さと完成度です。なんというか、洗練度だけでいうなら、最近のKamelotぐらい洗練されています。さらにメロディセンスがめちゃめちゃハイレベル。アラビア風の独特の旋律が楽曲の中に取り入れられているのですが、これが実に絶妙な塩梅。やりすぎてクドくなることもなく、しかしここぞというところで効果的に使われています。さらにキャッチーでとっつきやすいメロディーでありながら、クサくないメロディー。ストリングスなどのアレンジも見事でDuatあたりでは、クライマックスを演出します。Voもかすれた声質と広い音域がカッコよすぎです。とにかくメジャー感にあふれたハイレベルな作品です。

    Legacy

    Legacy

  • Almah / E.V.O.
     メロスピ的な明るさを感じるメロディーにミドルテンポ中心の楽曲がかれらの個性です。ヴォーカルが中心になっているバンドだけあって、バックのアレンジも歌メロを引き立てるような配慮がいたるところで感じられます。だからといってギターもただおとなしいだけでなく、けっこう弾きまくっている箇所もあって、悪くない仕上がりでした。
    E.V.O.

    E.V.O.

  • Hellyaeh / Unden!able
     うう~ん、なんだろう。悪くはないんですが迷走感がありますね。なんかアルバムにキャッチーな要素を入れようとしたけど、キャッチーになり切れず、ヘヴィネスも後退したような印象です。楽曲のとっつきやすさという点では過去最高ですが、ヘヴィロックというジャンルには、もっともっととっつきやすい楽曲をやっているバンドがいるわけで、そこで戦ってもしょうがないように思うんですよね。彼らの魅力は、そういうわかりやすさとかではないはずです。
    Unden!able / Deluxe Ed

    Unden!able / Deluxe Ed

  • Disturbed / Immortalized
     けっこう前に出てたのに、今さらかよって感じがしますが、Disturbedはやっぱり上手です。なにが上手ってヘヴィな曲のなかに魅力的なメロディや展開をコンパクトに組み込んで、ヘヴィかつキャッチーでとっつきやすい曲を作るのが上手です。アルバムはボートラとかを入れると結構な長さなんですが、全然飽きさせません。これシングルでいけるだろって曲が次々に畳みかけられるお得なアルバムでした。
  • The Agonist / Five
     ビッキーのグロウルがうまくなっているように感じました。ただ、それでも十分にうまいかというと微妙ではあります。前作はその欠落がちょっと埋まってないなぁという感じがあったんですが、新作ではギターまわりががんばって演奏で埋めている感じです。あと楽曲はとっつきやすくなって少しですが、クオリティアップした感じです。ただ、頭2曲は個人的にはイマイチでした。もともと、このバンドは演奏がすごいよかったんですよね。ところが元Voのアリッサの存在感が大きかったので演奏がイマイチ注目されなかったんですが、こうしてVoが変わったことで演奏がいろいろできる余地が大きくなったのはよかったように感じます。ただ、ドラムとかもっとすごくなかった?

  • Sunburst / Fragment Of Creation
     ウェットなメロディーが特徴なプログレメタルバンドですが、とにかくギターが7弦ギターで縦横無尽にシュレッドしまくります。メロディーといい、リフといい、メタル好きの琴線に触れまくる内容になっているうえ、近年まれに見るギター濃度の高さ、そしてVoがうまいし、声質がメロディーに絶妙にマッチしていて、こんなの大好きです。若干まだ、完成されていない感じもしますが、私的にはこれ以上洗練される必要はありません。このバランスこそいいんです。

    Fragments Of Creation

    Fragments Of Creation