最近聴いた音楽

  • Al Di Meola / All Your Life
     アル・ディ・メオラといえばフュージョン系のプレイヤーとは思えないガツガツしたオルタネイトピッキングを聴かせてくれるギタリストなんですが、このアルバムで聴かせるサウンドはなかなか上品で成熟した感じです。ときどきダダダッとマシンガンピッキングがありますが、ほとんど隠し味。素材はビートルズのナンバーということで、リスナーに媚びているのかなと心配になったんですが、そうでもなくてかなり自由にプレイしています。まぁEleanor Rigbyあたりは、かなりオリジナルに正確にメロディーを追う形で演奏されていますが、そういうオリジナルの良さをスパイスにほとんどの曲で大幅にオリジナルな解釈が導入されています。技術やアレンジ以上に繊細なタッチのコントロールが楽曲を引き立てています。空気感までコントロールするようなギタープレイに降参です。

  • Angra / Secret Garden
     素晴らしい!前作は鼻をつまんだような変なギターサウンドといい、クサめのメロディといい、かなり微妙なしあがりでしたが、新作はうってかわって名作です。一曲目からラテンフレイバーあふれるナイロン弦のギターによるソロがあり、これはよさそうだという雰囲気があるのですが、なんといってもViolet Sky以降の4曲がアルバムのハイライトです。Violet Skyのドラマティックなアレンジ、Secret Gardenの現代音楽を思わせる調性を外すメロディ、フュージョンを感じさせるUpper Levels、ラテン音楽的なドラマ性を感じさせるCrushing Roomと多彩な音楽的バックグラウンドが融合し、単純に様式美やプログレというようなカテゴライズを超えた音楽的に深みのあるアルバムとなっています。


  • Work Of Art / Framework
     80年代のAORサウンドをそのまま再現したようなアルバムを作り続けているバンドの新作です。AORって不思議なジャンルでセールス的にイマイチだったアルバムでも、ちゃんとミリオンセラーだったアルバムみたいなメジャー感があるんですよね。このバンドも全然セールス的にはぱっとしてないんじゃないかと思うんですが、サウンドプロダクションといい、メロディー、アレンジすべてが洗練されまくっています。もうこういうサウンドが歓迎される時代ってこないんでしょうね。