- Dreamshade / Gift Of Life
前作以上に完成度が高まり、アメリカナイズされたメタルコアサウンドを鳴らしています。一曲目からいきなりメジャーキーで始まるのがびっくりですが、抒情的なアレンジ、ドラマティックな曲構成を洗練されたサウンドで聴かせてくれます。特に3曲目のGift Of Lifeはヘヴィなギターとグロウルが交錯する超絶にカッコいい曲に仕上がっています。グローバルなマーケットで勝負できるクオリティを備えたアルバムだと感じました。
- Dreamshade / What Silence Hides
上のバンドの1st。ヨーロッパのバンドらしい抒情性とメタルコア的なキャッチーなアレンジが共存するアルバムです。この時点ですでに完成度の高いアルバムを作っていましたが、2ndを聴いた後、遡って聴くと、この頃はまだ粗削りな部分もあったんだなと思いますが、最初にこれを聴いた人はびっくりしてでしょうね。あとiTuneで売ってほしいな。ディスクはしまうとこがもうないです。
- In Flames / Siren Charms
なんかU2がメタルやってるみたいなボワ～ンとした音に仕上がっています。Dreamshadeなんかもヨーロッパのバンドでありながら、かなりアメリカナイズされた音なわけですが、彼らはスカッとしたわかりやすいサウンドなのに対して、新作のIn Flamesの音はもやもやしていてなんだかとっつきにくいです。こうして聞くとアメリカナイズにもいろいろあるんだなと思います。グローバルマーケットを意識し始めたあとのIn Flamesが一様にダメなわけではなく、たとえば世間での評価が高いCome Clarityはもちろんよかったですし、個人的にはReroute To RemainやA Sense Of Purposeもけっこう好きでした。しかし前作と新作はなー。残念でした。
- Monuments /Gnosis
ギターがすごいバンドというと、普通ソロでギターが弾きまくるわけですが、このバンドはバッキングがヤバいです。あまりに切れ味のすごいリフの応酬のせいで、もはやメカニカルを通り越してパーカッシブな印象があります。あまりの超絶なバッキングに曲の印象や、けっこう表現力豊富なグロウルが吹っ飛んでしまう仕上がりでした。
