最近聴いた音楽

  • Tom Keifer / The Way Life Goes
    かつてLAメタルバンドシンデレラのフロントマンだったトム・キーファーのソロデビューアルバム。これが素晴らしい作品でした。シンデレラのころから非常に成熟した作曲の技術を感じさせてくれましたが、ソロになったこの作品ではそれとともに、より自然体で自分の中から出てきたものを音にしたそんな印象があります。ソリッドなギターサウンドも実にかっこよく決まっている上、ゴスペルやホーンセクションといったアレンジの要素がシンデレラのころに比べてよくなじむ音楽になっていると感じます。シンプルな音楽ですが、背景に音楽に対する深い造詣があってはじめてこういう音楽を魅力的に演奏できるのだと思います。個人的には“Cold Day In Hell”が超気に入りました。っていうかトム・キーファーのCDラックをみてみたいなぁ、どんな音楽聴いているんだろう。

  • Burning Rain / Epic Obsession
    ホワイトスネイクのというか、私の中ではBad Moon Risingのダグ・アルドリッジのバンドの新作。っていっても出たはけっこう前かな。まぁ正直言ってBurning Rainは1stからどうもピンとこなかったんですよね。新作も悪くはないんですが、どうもぐっと来ない感じです。個人的にはダグはBMRの“Opium For The Masses”がピークでした。Burning Rainの新作でもダグのギタープレイは冴えわたっていて、トリッキーなサウンドやスムースな速弾き、これでもかというマシンガンピッキングを聴かせてくれますし、ほかのパートも実に熱い演奏を聴かせてくれます。しかし不思議なことにトータルでアルバムを聴くとなんか残るものがない。ボーナストラックのツェッペリンのカバーなんかも、待ってましたとなってもおかしくないのに、なんだか予定調和に聴こえてしまう。なにが悪いというのはなかなか難しいのですが、私が思うにメンバーは既存のボキャブラリーのなかで音楽をやっていて、あんまり新鮮な気持ちで演奏できていないんじゃないでしょうか。あくまで推測ですが。ちょっとトム・キーファーと同時期に聞いたのが悪かったかな。あっちはめちゃくちゃ気に入って、シンデレラまで遡って聴いちゃったしなぁ。